歯について

2023年11月06日

歯の解剖学

 歯は食事をするためにあることはもちろんのこと、その他にも発音・会話をすること、見た目の印象にも影響します。また、嚙むこと(咀嚼)することによって脳に刺激を与えたり、身体のバランスを保つことにも関与しています。

口の中から見える歯の頭の白い部分を『歯冠』、歯茎に隠れている根っこのような部分を『歯根』といいます。


 歯冠の1番表面は『エナメル質』とよばれる層で覆われています。大理石にも匹敵する非常に硬い組織で、この硬さが硬いものを食べたり、虫歯や様々な刺激から歯を守ってくれています。

 そのエナメル質の下に『象牙質』とよばれる層があり、歯冠から歯根までの枠組みを形成しています。その内側には『歯髄』とよばれる刺激を伝える神経や血管があります。歯に栄養や水分を取り込み、しなやかさを保ってくれたり、痛みなどの感覚で歯の状態を教えてくれています。歯根の表面には『セメント質』とよばれる層で覆われ、そこで歯は顎の骨に固定されて植わっている状態になっています。その顎の骨を『歯槽骨』といいます。
 この歯槽骨とセメント質の間には『歯根膜』という歯にかかっている圧力を感知してくれたり、骨と歯根を繋いでくれています。

歯の生え変わり



 歯は上下の顎の骨に植わっています。生後半年くらいから乳歯(子供の歯)が生えてきます。上下それぞれ10本ずつ生えます。小学校へ入学する当たりから永久歯(大人の歯)への生え変わりが始まります。上下各16本生えますが、1番奥の歯は、『親知らず』とよばれもともとなかったり、歯茎に埋まっていたりする場合があります。
 歯は主に『切歯』(前歯)、『犬歯』(八重歯)、『臼歯』(奥歯)に分けられます。切歯は食べ物をかみ切る役割、犬歯は引き裂く働き、臼歯はかみ砕く働きをしています。

文/歯科医師 樋口有理子 

 

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